観光大国であるスイスの楽しみはさまざまですが、移動と同時に美しい車窓を楽しめる鉄道旅行は古くから人気を博してきました。
スイスが誇る景色を、臨場感を極力損なうことなく収録しました。
レーティッシュ鉄道 前面展望BD
宣伝はこれくらいにして、客車からの車窓風景をご覧頂こうと思います。
スイスは数多くの私鉄会社が存在し、前述のレーティッシュ鉄道(RhB)は東部を広く結ぶ代表的私鉄です。日本でも、箱根登山鉄道と姉妹鉄道提携を結んでいることで知られた存在となっています。
スイスの車窓 レーティシュ鉄道 アルブラ線
収録時期の都合で後半ほとんど雪景色となってしまいますが、
クール駅(Chur) から サンモリッツ駅(St.Moritz)に至る約1時間50分の旅をお楽しみください。
続いて、中部と西部を結ぶ、モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道(MOB)の映像をご用意しました。
CAB View ‘Montreux–Oberland Bernois railway’ Vol.1 & Vol.2
日本でいう、小田急ロマンスカー(名鉄パノラマカーが先にデビューしたが現存しない)のように列車の先頭部にあるはずの運転室を階上に設置したことで、特別席の乗客が迫力ある景色を堪能できる列車です。余談ですが、この列車は編成中央の電気機関車が客車でサンドイッチされるという、日本では馴染みのない方式を採用しています。
実はMOBと日本の南海電鉄も姉妹鉄道提携を2017年に結んでおり、日本とスイスという組み合わせでは4例目となりました。
マニアックな話になりますが、MOBの本線にあたるツヴァイジンメン ~ モントルー間は、通称ゴールデンパスラインと呼ばれる代表的観光ルートの一部を構成しています。残る路線は他会社が営業していますが、会社によりレールの幅(ゲージ)が異なるため、列車が相互に乗り入れることができず、乗客は乗り替えが必要となっていました。この面倒を解消すべく、車輪の幅が切り替わるフリーゲージトレインの導入され、現在テスト段階となっており、近日デビューの予定です。