21世紀に入っても尚、中国の片隅には現役、つまり観光用途ではない蒸気機関車が細々と生き残っています。とはいえ、近代化を一気呵成に進める指導部にとって、蒸気機関車は旧態依然とした負の遺産であるという認識があるらしく、驚異的な速度でその数は減っていきました。
新疆ウイグル自治区はご存知の通り、古くからシルクロードとして認知される交易路として栄えた地ですが、キャラバンは文明の発達で海運に取って代わられ、さらに中央からの絶対的な距離により、辺境の地と認知されるのは仕方ないことかもしれません。ただ、広大な土地には大量の鉱物資源が眠り、また欧州と中国の太いパイプを構築する新政策「一帯一路」推進により莫大な投資、そして入植が進められています。(その反面、漢民族と現地民族の衝突が起こっていることは各種報道の通りです。平和的な解決を望んでやみません。)