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特集 特集 「樺南林業鉄路」

> p.1 森林鉄道の豆知識

p.2 樺南鉄路の沿線情報

 

中国の森林鉄道

森林鉄道

 中国北部に位置する黒龍江省は、豊富な森林資源に恵まれた地です。また

耕作地帯としても重要です。 歴史の激流に翻弄されたこの地が19世紀以降

清王朝、中華民国、満洲、そして中国共産党と支配者が交代する中で

1903年、帝政ロシアにより建設された東清鉄道が開通します。

 これを皮切りに、「森林鉄道」すなわち木材輸送に従事する専用鉄道が

支線として敷設されるや、瞬く間に網の目のように広がることとなります。

今回ご紹介する「樺南林業鉄路」はその貴重な生き残りなのです。

 

 

戦後の隆盛

そして衰退

 

 戦争被害による一時的衰退があったとはいえ、やがて毛沢東による

大躍進政策の号令一下、産業の復興が急ピッチで進められると

林業を担う森林鉄道もまた国家の動脈の一部として整備が進み、

最盛期は1万キロを超える総延長を誇ったと伝えられています。

ちなみに、日本のJRが総延長・約2万キロですから、いかに中国が

広大とはいえ、その規模が伺いしれることでしょう。

C2型蒸気機関車

 しかし、時が下ること20世紀末。

中国国内における森林資源の乱伐が問題視され、資源保護を

目的に、林業そのものが大規模な規制を受けました。

運ぶものが無くなった森林鉄道は、次々と廃止になっていきました。

そんな中、ここ樺南の地においては、沿線に炭鉱が開発されたことから

石炭輸送に目的を変更して路線の存続が図られました。

 

 

森林鉄道の魅力

 

 中国に限りませんが、森を切り開いて建設される森林鉄道では

敷設工事の省力化のため、細くて軽量なレールを間隔狭く並べる、

いわゆるナローゲージが一般的です。

 中国の在来線では、日本の新幹線と同じ1435mmの軌間の「標準軌」が

普通ですが、ここでのゲージは僅か762mm。日本でも一部、762mm軌間の

私鉄路線が残っていますが、昔ながらの蒸気機関車が走っている路線は

さすがに見当たりません。

 中国でナローゲージ路線に使用された蒸気機関車は、ポーランドで

製造されたКп4機関車を元に国産化されたC2型が主力でした。

新幹線がわざわざ線路の間隔を広くすることで高速走行を実現したことでも

判るように、線路の間隔が狭ければ、姿勢が不安定になりやすくなります。

 さらに線路が細い上に重量のある貨物列車を毎日走らせるのですから、

レールへのダメージも大きくなります。そのため、非常にゆっくりとした

速度で運転することが要求されます。巨体を左右に大きく振って進む様を

見れば、C2型において設計最高速度が35km/hとされるのも納得でしょう。

ただし動輪径が小さいために、速度は低くとも回転数は上がりますから

トップスピード域では実に小気味良い、リズミカルなブラスト音を奏でます。

C2の動輪

C2型蒸気機関車の動輪径はわずか600mm

 

 

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