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日本語TOP >> タイの鉄道

 

 「ほほえみの国」とも称されるタイ。熱帯のこの国は、様々な魅力に満ち溢れています。

 

 温暖な気候や荘厳な寺院など観光名所が多い一方、自動車やPC部品など、多くの工業

製品を産み出す、世界の工場としての一面も持ち合わせています。日本と同様、左側通行

のために日本の中古車で溢れる首都バンコクですが、深刻な交通渋滞と空気汚染で悪名

高く、渋滞解消の切り札として地下鉄、スカイトレインが導入されました。事実、路線に沿っ

た道路は比較的に渋滞が緩和されているので効果はあるような印象です。なお地下鉄は

ホームドアが完備され撮影が難しいので、スカイトレインの映像をご紹介しています。

 

 個人的に思うのは、この国の最大の魅力は、「マイペンライ」という言葉に代表される、

細かいことに目くじらを立てないおおらかな国民性だということ。映像でも紹介していますが市場の中を列車を走ることで有名なメークロン支線を訪れた際、市場の人々が一様に、

とにかく明るい表情なのに感銘を受けました。顔なじみなのでしょうが、売り子と客の間で

笑い声が絶えず、言葉はわかりませんが不思議とそこにいるだけで楽しくなりました。

 

 さて、この国を鉄道趣味の観点でみるとどうでしょう。私が今まで訪れた4ヶ国の鉄道で

一番時間にルーズだったのは、間違いなくタイです。国民性が悪い方に作用してしまったのかもしれません。印象に残るのが、スワンナプーム国際空港アクセス鉄道の開業遅延。

タイ渡航が決まり現地情報を調べていくと、空港アクセス鉄道がほぼ同時期に開業すると

いうのが判り、楽しみにしていたのですが、直前に延期を知って落胆しました。渡航後、た

またまアクセス鉄道の新駅近くに立ち寄る機会があったので試しに行ってみたところ、駅は

工事中としか思えない状況でした。この駅の工事が遅れたせいで全体開業が遅れたとは

考えにくく、他工程の進捗が遅れているから駅工事も手を抜いたといったところでしょうか。

 

 また、別の面でマイナスの部分も気になります。車両の整備具合がよろしくないのです。

メークロン支線の映像を紹介していますが、ここの車両は1980年代の日本製。自動車ならとっくに寿命ですが、鉄道車両はもともと頑丈にできており、製造30年程度ならばまったく

問題ないレベル…のはずでした。しかし、ここの車両群はあちこちの部品が脱落しており、

いくら走行機能に支障がない範囲とはいえ少々不安になってしまいます。

 自分はかなり適当な人間と自己分析していましたが悲しいかな、やはり日本人なのだと

再認識する羽目になりました。

 

 また日本からの譲渡車という映像では、日本から海を渡ってやってきた14系客車を始め様々な種類の車両が組成されて走行する列車を紹介しておりますが、この編成中には、整

備不良で自走できなくなったディーゼルカーが客車に混じって連結されております。話を聞

くと、これも韓国製の車両でいわくつきらしいのですが、それを差し引いても整備面では好

ましい状態ではないことが見てとれました。事実、同じく日本からやってきたキハ58系も、

やはり整備の問題で運用から早々に離脱したと聞いています。

 

 そうは言っても、メークロン市場の中を走るディーゼルカーはもとより、日本からやってきた寝台列車が今も健在であることなど、日本の鉄道ファンとして非常に魅力的です。

いつか時間ができたら、日本製の車両に揺られてゆっくり南国を旅してみたいと思います。

 

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