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日本語TOP >> 台湾の鉄道

 ※日本政府の公式見解がそうであるように、台湾は国際的に完全な独立国とは

認められないのが実情ですが、元来、中華人民共和国と中華民国は別体であるという

事実を踏まえ、当サイトでは一国の扱いとします。

臺鐵 自強號 離合 Express in Taiwan


 台湾はその位置関係から、古くより中国大陸の影響を強く受けてはきたものの、

大陸側にとっては長らく未開の地、東夷(沖縄や日本なども含まれる)という扱いでした。

 幸か不幸か、歴史のいたずらなのか日本に割譲統治された時期に台湾は大きな進歩を

遂げることになりました。灌漑事業、義務教育、そして鉄道の発展はその一例です。

そして終戦により日本は台湾を放棄しますが、蒋介石率いる国民党、つまり中華民国が

国共内戦に敗れ台湾に移るや、ニ・二八事件に代表される圧政を敷き、市民から激しい

反発を受けました。このことがかえって「古き佳き日本統治時代」という印象を強める事に

なります。日本語教育を受けた世代が多大な社会的影響力をもっていた時期はとうに

過ぎ去ったとはいえ、今でも好んで日本文化を取り入れる、哈日族と呼ばれる若者が

珍しくないことや、台湾日本での災害時には互いに支援の輪が自発的に広がった事など、

人的・文化的交流は絶えることなく、結果として台湾は稀有の親日国となっています。

 

 さて、鉄道趣味の観点で台湾の鉄道を観察してみましょう。鉄道職員の服装や仕草に

はじまり、日本統治時代の駅舎が今も多く保存されていることや、車両が日本から多く

輸入されてきたこと、信号や踏切といった保安装置が日本と似通っていることなど、

随所に日本風の鉄道文化を感じ取ることができますが、一部は欧米のシステムも導入

されており、和洋折衷という言葉がしっくりきます。

 

 価格的に優位だった韓国製車両が氾濫した時期がありましたが、メンテナンスに問題が

生じ、現在は国際入札から韓国が外される事態に陥り、再び日本製車両が多く出荷される

ようになりました。山がちで急峻な地形に阻まれた、台湾東部幹線の高速化への切り札と

して導入されたTEMU1000型特急電車、通称タロコ号が優秀な結果を収めたことから

引き続き次世代の特急車、TEMU2000型が登場。東部幹線の様相を一変しつつあります。

 台湾新幹線も紆余曲折の末、車両は日本の700系新幹線がベースとなり、保安装置も

ヨーロッパ流とのハイブリッドとはいえやはり日本の技術が導入されています。心配された

トラブルも初期段階を脱して安定し、営業成績も好転していると聞きます。

 

 また台湾では、大陸と異なり、鉄道趣味が広く知られており、鉄道旅行や鉄道模型の

愛好者も多く、日本と変わらぬ光景が見られます。鉄道を目的に日本へやってくるという

熱烈な鉄道ファンも多く、 最近のトピックスとしてはSLの運転を通じてJR北海道との

姉妹提携が結ばれるなど、今後も双方の交流が期待されます。

 SLといえば、台湾には日本製の蒸気機関車が多く保存されています。しかも実際に

イベントで列車の先頭に立つことも多く、内外のファンから注目されています。先に述べた

姉妹提携記念イベントで重連を行ったCK101、CK124がその代表格ですが、劇的に

復活したDT668(D51型相当)も加わり、充実したラインナップとなりました。

現在修理作業が停滞しているようですが、CT273(C57型相当)がもし今後、

本線復帰に成功すれば内外からより多くの注目を浴びることでしょう。

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